クラシックレンジローバー / ディフェンダー部品 全国通販

2020/07/08　記す

純正品のトラブル発生（原因不明）

これまで純正品は間違いない品質と思ってきましたが、先日、純正品を取り付けた際に不具合が発生しました。

具体的には以下の通りです。

• 純正品イグナイター取り付け後、エンジン運転後、１時間程度でイグニッションコイルがものすごく熱くなった。

• オシロスコープでドエル角（ドゥエル角）を測ったら９０度以上あったとのこと。スパークプラグの通電時間が長すぎるため、イグニッションコイルが加熱したと思われる。

• ルーカス製に交換したところ、正常動作したので、ルーカス製を装着して納車した。

昨年暮れに、ルーカス製を当店以外からお求めになられた方が、今春に故障したとのことでした。

また、当店において過去に、ルーカス製の不良がでたことがあります。

ルーカス製の品質は、正直不安なのですが、これまで純正品ならば安心、と思っていたのが、そうではない事例が出たため、今後は、純正品、ルーカス製ともに、注意深く経過観察する必要があります。

なお、イグナイターは、接合面に「放熱グリス」を塗らないと、あっという間に壊れたことが何度かあります。

イグナイターを試しに取り付けて試運転する際は、配線だけでエンジンをかけることは絶対にしないでください。

本当に「あっという間に壊れる」ことが、過去に起きています。

・・この話しをすると、いや放熱グリスを塗らなくても普通に走っているよという方もいらっしゃり、混乱してしまいます。

が、現実問題として、当店ご利用者さまにおいて、テストでちょっとエンジンを掛けてみる際に、放熱グリスを塗らないで配線してエンジンを掛けて、イグナイターが壊れた事例が数回あります。

ちょっとテストするだけであっても、放熱グリスを必ず塗るよう、お願いいたします。

放熱グリスを塗らないで配線してエンジンを掛けて故障させた場合、お買い求めいただく形となります。

なお、イグナイターは、単品、つまり車両に付いていない状態で、テスター等で故障しているかどうか確認する方法がないものか、と思われるかと思いますが、結論としては、イグナイター単品（車両に取り付けていない状態）では、テスター等で故障しているかどうかの判断はできません。

車両に取り付けた状態で、テスターで測定して調べる方法は、ワークショップマニュアルに記載されています。ご希望の際はご連絡ください。

以上よろしくお願いいたします。

お役立ち情報：イグナイターの移設

イグナイターは、ディストリビューター脇に付いているのですが、狭い場所で脱着が困難であることに加え、非常に高温になる場所にあります。

イグナイターの取付そのものはビス２本で固定されているだけなので、工具を入れるスペースさえあれば、出先で簡単に交換することが可能なのですが、いかんせん、現状では工具が入りにくい場所にあります。

（ディストリビューター純正品のねじは頭が６角なので何とかなるが、社外品ディスビはポジドライブなので工具が入らず、ディスビを引っこ抜いてイグナイター交換をする必要がある）

更に、イグナイターの中には電子部品が入っており、そもそもこのような高温になる場所に置くこと自体、無理があるといえなくもありません。

そのような訳で、クラシックレンジローバー愛好家さんの中にはイグナイターを、交換が簡単で、より涼しい場所に移動した方もいらっしゃいます。

イグナイターの移設についてはこちらでご案内しています：

STC1184 イグナイター移設のご紹介
http://rangerover.morimori-forest.com/index.php?go=ynTgqv

2022年5月25日　追記

ルーカス製（社外品）イグナイターを販売させていただいて約３年経過いたしました。

これまでの実績としては、以下のとおり、おおむね良好です。

• ルーカス製社外品を取付後１〜２年で故障したというご連絡は皆無です。

• ルーカス製社外品を取付け直後に調子がでない場合が年に１、２件あります。その際、純正品を取付けて調子が出ています。

• 逆に、純正品を取付けて調子が出ない場合もあり、その際はルーカス製社外品を取付けて調子が出ています。

純正品とルーカス製社外品との価格差が大きいことから、ひとつのご提案としては、まずは、ルーカス製社外品を御利用いただきまして、調子が出ればそれで完了、もし調子が出ない場合は純正品へ差額アップグレードする、という順番がコスパ面から良いのかなと思っておる次第です。