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クラシックレンジのヒーターブロワーモーター交

ヒーターブロワーモーター交換事例

ヒーター修理方法

クラシックレンジローバーのヒーターブロワーモーターは、交換が非常に面倒くさいことで有名です。

これまでに、ヒーターブロアモーター社外品をお届けして、修理屋さんが交換修理を断念された事例もございます。(右から左に部品交換をして終わり、というわけにはいかない)

今回、ご自身で交換作業をされた方からレポートを頂戴しました。

ご本人様よりご承諾を得ましたので以下、ご紹介させていただきます。


T 様(滋賀県)よりのメール

 Tです。写真多数になるのでご了承を。

まず本体を2分割したところから。

ヒーターブロワーモーター クラシックレンジローバー

クラシックレンジローバーのヒーターブロアモーター本体を二分割する

でも実はこの2分割が難儀でして、内部のフラップをどうにかして避けないと本体が割れません。

やってしまえば「な~んや」ってなもんなのですが、実は思い出せない(爆)。


舘脇註:本体(ケース)の二分割のしかたは、このページの下のほうでご紹介しています。


モーターは樹脂の輪っかに緩く圧入されていて、羽根と反対側をベアリングプーラーで押してみましたらアッサリ出てきました。ただし、圧入ではなくよく観察したら爪がありそれで引っかかっていたようで、押して割ってしまう可能性があります。たまたま私の場合割れなかっただけのようです。

舘脇註:モーターを固定している爪の画像を、このページの下のほうに載せました。


ヒーターブロワーモーター クラシックレンジローバー

モーターをベアリングプーラーで押し出す

ヒーターブロワーモーター クラシックレンジローバー

モーターを固定している爪(2カ所)を壊さないように注意する


さてここからが問題で、入手したモーターは入っていた現物よりも若干細かったのですが別のユニットに入るようになっているのかステーがスポット溶接されておりました。


なのでそのステーをエアリューターで削って剥がしてから、タイヤチューブを切ったゴムシートを一巻きして・・・いや、チューブじゃなかったか、手持ちの塩ビ板(0.8ミリくらい?)を一巻きして今度はホンマに圧入、モーター本体にコイルスプリングコンプレッサーを引っ掛け、ケース本体の縁に鉄棒を載せそこへもう一方のコンプレッサーを引っ掛けてモーターを引き寄せました。

ヒーターブロワーモーター クラシックレンジローバー

モーターに付いているステーをエアリューターで削り取る


舘脇註:

上の写真の黄色いテープは何かといいますと。

モーターに付いているステーを削り取る際に、そのままでは切り粉(きりこ)がモーターの磁石に引き寄せられてモーターが切り粉まみれになってしまいます。

上の写真の黄色いテープは、モーターに切り粉がくっつかないように巻きつけたものです。


ヒーターブロワーモーター クラシックレンジローバー

新しいモーターを差し込む


ヒーターブロワーモーター クラシックレンジローバー

スプリングコンプレッサー使ってモーターを引き寄せる


もうギリギリです。まあなんとかそれで押し込めたのですが、問題はこの押し込まれた位置でして、組んで回してみないと羽根が本体ケースに接触しているかどうか何とも言えないのです。

 軽く回してみて接触音がしなくてもウチの車の場合車体に組んで回してみたら爆音がしました。アチャ~失敗かと思いつつもそのうち削れたらエエわと思いテストドライブだったので近所を走って帰る途中にもう削れきったのか数分で音が出なくなったのでそれでOKとしましたが。

 で、元に戻りますが、組むのはそれほど苦労しません。最後の写真がオマケなのですが、ウチの場合モータ交換よりもコア交換が本来の目的で腹が立つほど安いのですがさすが安物、パイプの出る方向が元々のと微妙に違うようでユニット本体を納めるのに結構出口のバルクヘッド穴をまたエアリュータで削りました。それが最後の苦労でしょうか。

ヒーターブロワーモーター クラシックレンジローバー

ヒーターコアのパイプが出るバルクヘッド穴をエアリューターで削る


 真冬にはやりたくない作業でしたが去年の年末年始の一仕事でした。

 関連作業としては、エアコンのダクトケースをちょん切ってからでないとユニットは取り出せないとかあの車でも問題になってるその吹き出しフラップの調整をしくじると変な位置にレバーが来るとかあるのですが、まあなんとかなるレベルではあります。

 ウチのモーターは、焼けたのではなくキュルキュル音が高くなってきて気になるなというレベルだったのですが、取りだしてみたらかなりの抵抗感、このまま使わなくて良かったと思うと同時にかなりの電流が流れていたんじゃないかとも思いました。音が出たらすぐ交換をオススメしたら、商売のチャンス!(爆)


(ここまで)



T様、レポートありがとうございます!


以下、T様から直接聞き取りをした情報を以下に掲載します:

  • RTC6693ヒーターブロワーモーター社外品は何種類か存在しますが、今回、T様が取り付けたヒーターブロワーモーターは、そのうちの一種です。
  • このヒーターブロワーモーターには、モーターの円筒部分にステーが付いていたのですが、これを取り外すのに手間取ったそうです。


RTC6693 ヒーターブロアモーターはこちら>


  • このヒータブロワーモーターには、円筒の脇にレジスター(抵抗)が付いていますが、これは不要なので取り外します。ブロワモーターを回す2本の線だけ使います。
  • ブロワモーターのスピードを3段階に変えるレジスター(抵抗)は、フロントガラス下辺とボンネット付け根の間にあるボディパネル下にあります。


クラシックレンジローバーのヒーターブロアーモーターの
交換修理はこれまでに、ヒーターブロワーモーター社外品を
お届けした修理屋さんが、面倒くさくて交換修理を断念された
事例がございます。


右から左へ部品を交換するという単純なものではなく、

イメージとしては

『アポロ13号』

レベルの創意工夫が求められる、と解釈ください。


ケースが2分割できない原因

ヒーターのハウジングケースが二分割できない、というご連絡をいただくことがございます。

分割できない原因は、フラップの角が、ハウジングケース内側で引っかかっているため、です。

ヒーターブロアモーター

フラップのオレンジ色の部分が本体ケースの内側に引っ掛かっているため二分割できない

ある程度、力をかけて、ムニュ〜〜〜と変形させて、ハウジング内側の凹みにフラップの角をすりつけるようにして引っ張ります。

ヒーターブロアモーター

緑色の矢印の部分に、フラップの角を擦り付けて二分割する


フラップの角をかわすために、マイナスドライバー等でこじたりして多少の損傷はしますが、大目にみていただきますようお願いします。

(修理屋さんが行う場合は、事前にオーナーさんにご了解を取ってください)

ヒーターブロアモーター

二分割されたヒーター本体ケース


二分割してみると、フラップが沢山でてきてビックリします!

すごい設計です。これを設計した人は本当に頭の良い人なのだなあ。。。頭の中を見てみたいです。



モーターの引き抜き方

モーターを引き抜く(取り外す)際は、プーラーを使うと容易に引っこ抜けます。


舘脇註:
実際に修理された方の別情報では、ドライヤー等で暖めると、手で押すだけでスッと引っこ抜けるそうです。


その際に、モーターを固定しているプラスチックの爪を折らないように注意しながら行います。

ヒーターブロアモーター クラシックレンジローバー

モーターを固定している爪は2カ所あります

爪を折らないようご注意ください。


社外品モーターの際のご注意

社外品モーターは数種類存在しますが、モーターの円筒形の部分にレジスターや
ステーや付いている場合があります。

その場合は、レジスターやステーを取り外します。

また、モーターの円筒形の直径が純正品よりも細い場合があります。

その場合は、何かを巻き付けて円筒を太らせて、取り付けてください。

(ステーを切らずに、円筒に沿わせて整形し、その上から何かを卷くという方法もあるかと思います。現場合わせにてご対応ください)


ヒーターブロアモーター

ヒーターブロアモーター純正品です

純正品と社外品とでは、円筒の直径が微妙に異なりますので、
何かをを巻く等、受け側とぴったり合うように調整します。


ヒーターブロワモーターが入っているハウジングケースの分解の仕方はこちらでご紹介しています(Youtube動画)

クラシックレンジローバーのヒーターケースの割り方


修理工場様よりコメントをいただきましたので掲載します。

画像「二分割されたヒーター本体ケース」に写っている手の触ってない側の
フラップ枠L字部分・・・

ここがミソなんです。

ドライヤーでチンチンに熱すると、案外柔らかくなり多少曲げれます。
さすれば、それでも尚少し知恵の輪ですが、ほぼ無傷でフラップ引き抜くことが可能。

不思議なことに復元時は、同様に熱して僅かに曲げるだけで、シャクン!と入ってしまいます。

成功した証しの画像はこんな感じになります。^^

ヒーターブロワモーター クラシックレンジローバー


ヒーターブロワモーター クラシックレンジローバー


京都のアカシ自動車 様


貴重な情報、ありがとうございます!


以下、補足です。

1.
モーター本体に付いている抵抗(レジスター)は使いませんので、取り外します。結果、モーター入力電源は12ボルトの2本だけを使います。カプラーは不要で、直接つないでもOKです。

2.
モーター胴体が細くて、グラグラしますのでなにかを巻きつけて、直径を調整します。

3.
ヒーターケースを組み立ててから、電源を入れて回転することを確認します。

4.
車両に取り付けてから、再び電源を入れて回転確認します。円筒形のプラスチック羽根がぶつかってものすごい音がしますが正常です。ヒーターケースを取り付けると歪んで回転羽根がぶつかるためです。

しばらく回転させていくうちに、羽根が削れて音が静かになります。

ランドローバー専門店様でもこのようにして納車されています。



以上、ご健闘をお祈りいたします!



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クラシックレンジローバーのヒーターブロワーモーター交換
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タグ:ヒーターモーター交換 ヒーターブロアー交換 ヒーターブロワー交換 ヒーターブロワーモーター交換 ヒーターブロアーモーター交換 ヒーターブロアモーター交換 ヒーターブロアモーター修理



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