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壊れてしまいました編【ランドローバー】

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このページではランドローバーについてのお役立ち情報をご案内します。

お役立ち情報

壊れてしまいました

壊れたハーフシャフト

ランドローバーシリーズものの後軸のハーフシャフトの破損事例をご紹介させていただきます。

ねじ切れてしまったハーフシャフト

画像の説明

ハーフシャフトの全体です。

上の写真は、1950年代のランドローバーの後軸のハーフシャフトです。


写真の左端はデフに差し込まれま、右端にはタイヤホイールが取付けられます。

デフに差し込まれている部分がねじ切れています。

画像の説明

ねじ切れた面のアップです。独特な形状をしています。

画像の説明

ねじ切れた場所を横から見たアップです。

スプライン(縦溝)はもともとは真っ直ぐなのですが、曲がってしまっています。

画像の説明

手に持っているのは、ねじ切れた破片の面です。

※オレンジ色は錆び(サビ)です。

画像の説明

ねじ切れた破片を載せてみました。

破片をくるくる回して一番合う場所にしてみましたが、接合面は完全にはピタっと一致しません。

これは、細かい破片になってなくなってしまったのと、ねじ切れた直後に若干形状が戻ったからと思われます。


ねじ切れる寸前のハーフシャフト

で、こちらは同じランドローバーのもう一方のハーフシャフトです。

こちらは、ねじ切れる一歩手前の状態でした。

画像の説明

長いほうのハーフシャフト。

画像の説明

デフに差し込まれている部分を拡大すると、スプライン(縦溝)が、なんと曲がっています!

画像の説明

ちょっと引いた写真です。

画像の説明

全体をよーく見ると、上の先が曲がっています。

写真ではわかりにくくて申し訳ないですが、実物を見ると確かに曲がっています。壊れるのは時間の問題です。

ランドローバーシリーズものは、生産されてから既に30〜50年経過しています(2011年現在)。

特にオフロード走行をしていなくとも、長年にわたる金属疲労でポキッといく場合があります。

(むしろ、グリップの良いアスファルトを四輪駆動で走るほうがずっとストレスが掛かりますので壊れやすいです)

古いランドローバーの部品は、世界的に入手しにくくなってきていますので、古いシリーズものをお乗りの方は故障してからあわてずに済むよう、ローバーが元気なうちに部品確保をなさることをお勧めさせていただきます。


ここでご紹介しましたランドローバーのハーフシャフトはセミフローティングタイプとなります。

この後に設計変更がなされ、フルフローティングタイプなりました。

フルフローティングタイプはタイヤホイールが取り付く「ハブ」の部分が別体となっていて、ハーフシャフトは1本の丸棒になります。


ご提供者様のご紹介

以上のランドローバーシリーズもののハーフシャフト2本は、

岐阜県 亀山康裕 様

よりご提供いただきました。

心よりお礼申し上げます。


壊れたCVジョイント

CVジョイントをお買い上げいただきました修理屋様より、破損したジョイントを送っていただきましたのでご紹介させていただきます。

車両はクラシックレンジローバー 1992年型です。

スイベルハウジング内にはオイルがほとんど入っていなかったとのことでした。

画像の説明

破損した前輪左のCVジョイントです。

ボールをおさえるカラーが粉々に粉砕しています。

画像の説明

ボールと粉砕したカラー。

画像の説明

こちらはボールが入る「受け」の方です。

CVジョイントをキレイに洗浄して写真を撮りなおしました。

CVジョイント

粉砕したCVジョイントのカラー(左) 右は正常なもの。

バラバラになった破片を組み立てても完成品になりませんでした。
写真に写っている破片は半分(1/2)程度です。

CVジョイント

カラーが粉砕したためにボールが飛び出してできたと思われるキズ

CVジョイント

粉々になったカラーが当たってできたと思われるキズ

CVジョイントのご注文をときどきいただくのですが、破損の原因のほとんどは、スイベルハウジング内のオイル(またはグリス)の点検を怠ったとによる潤滑不足です。

ランドローバーは、スイベルハウジング内にオイルを注入する方式を採用しています。


スイベルハウジング内のオイルが無い原因は2つあります。

一つは、新車のときにはオイルが入っているのだけれども、少しずつ漏れていつの間にか無くなってしまう、ということがあります。

ただ、本来、定期的に点検、交換をすべきものですので、いつかは必ず気がつくはずなのです。

ところが、スイベルハウジング内にオイルを注入するというのは、ランドローバー特有の構造でありまして、他の四輪駆動車には無いことです。

従って、スイベルハウジング内にオイルが入っていることを知らないクルマ屋さんは結構多いです。

また、車検にスイベルハウジングのオイル点検項目はありませんので、車検を通ったからといって安心していられません。

だから、オーナーさんが自分で点検するか、修理屋さんに

「スイベルハウジングのオイル点検をしてください」

と言わない限り、ずっとオイル無しで乗り続けることになります。

これが、スイベルハウジング内にオイルが無い2つ目の理由です。


そのような訳で、スイベルハウジング内のオイル点検は必ず行っていただきますようお願い致します。1年に1回で結構です。

ご自分でされるのもよし、修理屋さんに依頼されるのもよし、です。


スイベルハウジング内には何を入れるか?

古いランドローバーならびに1970年デビューのクラシックレンジローバーはギアオイル(#90番等)をスイベルハウジングに入れていましたが、オイル漏れが多発することもあってか、1990年代後半以降は「スイベルグリス」が使われるようになりました。

たしかに、ハブ・スイベル周りのオーバーホール後にオイルを注入したらが漏れだしたら泣きますので、スイベルグリスを使うのもよろしいかと存じます。

スイベルグリスは、柔らかいCVジョイント専用のグリスです。


スイベルグリスはこちら>


ご提供者様のご紹介

上記の破損したCVジョイントは

岐阜県岐阜市 大生自動車整備工場 酒井 様

よりご提供いただきました。

心よりお礼申し上げます。



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