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クラッチスレーブシリンダー交換の際の注意事項

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クラッチスレーブシリンダー交換の際の注意事項


ディスカバリー1 V8 と ディフェンダー110 300TDI において、スレーブシリンダーを取り外す際に、プッシュロッドも一緒に引っ張られて、プッシュロッドが外れた事例があります。


プッシュロッドが外れると、ベルハウジングの穴が小さく手がはいらないために、取付けがものすごく大変です。

通常は、プッシュロッド取付けのためにミッション(ギアボックス)をおろす必要があるのですが、ディスカバリー1の場合で、ミッションをおろさずに見事に解決した事例がありますのでご紹介します。


ディスカバリー1 V8 MT の場合

クラッチフォーク ランドローバーディスカバリー1


ディスカバリー1 V8 MT のクラッチスレーブシリンダー修理の際、プッシュロッドが脱落してしまった事例をご紹介させていただきます。

クラッチフォークにプッシュロッドを留めるプラスチック製「クリップ」を取り付けようとすると、非常に狭い場所のため困難をきわめます。

しかし今回、ミッションをおろさずに見事取り付けに成功したとのご連絡をいただきました。

以下、掲載させていただきます。



先日、1992年型ディスコ5MTのクラッチマスターシリンダーおよびスレーブシリンダーのオーバーホールを行いましたが、スレーブシリンダーの着脱作業時に問題が発生しましたのでその解決法をお知らせします。

ベルハウジングからスレーブシリンダーを外したときに「カチャン」と音がしてプッシュロッドが外れてしまいました。

プッシュロッドは「576723 クリップ」という樹脂部品でクラッチフォークの穴に先端のピンが入るように仮止めされており、本来なら外れないはずのものですが、この車両はもともとクリップが付いていなかったか、劣化で割れて取れたと考えられます。

一応、ベルハウジングの穴から指を入れて、クラッチフォークやその下の部分を探したのですが、クリップは見つかりませんでした。


このプッシュロッドは短く、ベルハウジングの穴から少し出るくらいの長さのため、クラッチフォークにクリップで仮止めしていないと、プッシュロッドをクラッチフォークの穴に差し込んだ状態でスレーブシリンダーを取り付けることは非常に困難です。


ネットで調べると、「クリップを取り付けるためにはミッションの着脱が必要になるので、絶対にプッシュロッドを強く引っ張ったりしてクリップを外してはいけない」と書かれており、気が遠くなりました‥。

確かに手の入らない場所でクリップを広げてフォークに取り付けることは非常に難しい作業となります。


このことを舘脇様にお伝えしたところ、練習用のクラッチフォーク、クリップ、プッシュロッドの3点セットを貸していだだきました。


これらを使って、ミッションの着脱をせずにクリップを取り付ける方法を考え出しましたので、お知らせします。


やり方としては、

  • 1、26mmに切った割り箸をクリップに挟み、クリップがフォークを通過出来るように広げた状態にします。この時割り箸が後から回収出来るように割り箸にはタコ糸等の細いヒモで結んでおきます。

クラッチフォーククリップ ディスカバリー1 V8 MT

  • 2、クリップをプッシュロッドに通します。
  • 3、クリップがズレないように、別の長めの割り箸でプッシュロッドに沿ってクリップを抑えつけて輪ゴムで止めます。

クラッチフォーククリップ ディスカバリー1 V8 MT

クラッチフォーククリップ ディスカバリー1 V8 MT

クラッチフォーククリップ ディスカバリー1 V8 MT

  • 4、これをベルハウジングの穴から入れて、適切な位置(クリップがフォークをまたぎ、かつプッシュロッドの先端がフォークの穴に入る位置)でクラッチフォークに強く押しつけます。するとクリップを広げている割り箸が外れてクリップがフォークに取り付けられます。
  • 5、あとは割り箸に結んだヒモをたぐり寄せて飛んだ割り箸を回収。輪ゴムを外してプッシュロッドに固定していた割り箸を外せばOKです。


練習用部品があったので、試行錯誤しながらこの方法を考案できました。
舘脇様ありがとうございました。            


(神奈川県:金井良之)



金井様、ご成功おめでとうございます!

このたびは大変貴重な情報をいただきましてありがとうございました。



以上の通り、スレーブシリンダーを取り外す際は、
プッシュロッドを引っぱならないように、
慎重に、ロッドが引っ張られないようにおさえて、
スレーブシリンダーだけを取り外すようにする必要があります。


以上、ご連絡させていただきます。



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クラッチスレーブシリンダー交換の際の注意事項 ランドローバーMT
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