ラジエタープラグをねじ込んでいくとかたい BPJ
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ラジエタープラグをねじ込んでいくとかたい
2023年3月3日記す
ラジエタープラグをよくご注文いただきます。
ラジエタープラグとは、ラジエター上面にねじ込まれているプラグ（栓）のことです。
ラジエタープラグの位置（クラシックレンジローバー）
クラシックレンジローバーのラジエタープラグの位置
（上の写真のクラシックレンジローバーは、ラジエタープラグが２ヶ所使われていますが、年式により異なりますので現車確認をお願いいたします）
元々のラジエタープラグは、黒色プラスチック製で、劣化すると、走行中にプラグの頭が飛んで、ボンネットから湯気がでます。
いきなりのことで、乗員はビックリします。
そのまま走り続ければクーラントがどんどん失われていきますので、走行をやめるか、あるいは、クーラントをつぎ足しつぎ足し走ることになりますが、かなり減る量が多いので、現実問題としては、路肩にクルマを止めて、積車を依頼したほうがエンジンが傷みません。
特に4.27リットルエンジンは、オーバーヒートさせるとシリンダーライナーが脱落することがあります。日本でも数件お聞きしていますし、過去には英国のローバーV8専門店を訪問時に見せていただきました。
そうなると、エンジン分解修理となり、乗れない期間が長期にわたり、また、お金がかかります。
そんなことにならないうちに、ラジエタープラグを新品に交換するのは必須なわけですが、どうせ交換するならば、頭が吹き飛ぶことのない、真鍮（しんちゅう）製のプラグをお勧めしています。
真鍮プラグならば、半永久的にもつはずです。
密閉にオーリングを使っており、もしヒビがはいったりして漏れてもオーリングだけ交換することでOKです。
が、真鍮プラグ販売後10年近く経過していますが、まだオーリング単品のご注文をいただいたことがないことから、オーリングの寿命はかなり長いようです。
元々付いていた黒色プラスチック製ラジエタープラグにもオーリングが使われていますが、オーリング単品のご注文をいただいたことが皆無で、プラスチック製プラグの頭が吹き飛んだか、あるいは予防整備として交換されていらっしゃいます。
さて、真鍮（しんちゅう）製ラジエタープラグをご購入くださった方から、本日、ご質問をいただきました。
ここから-----------
取り付けようとしたところ、半分ぐらいねじ込んだところから、ねじ山が合っていないような感覚でラチェットでもかなり力を入れないと入っていかない状態（実際には怖くてやってません）なのですが、結構、固いものでしょうか。
ちなみに以前、社外品のプラのプラグに交換した時も、かなり固かったです。
ここまで-----------
お問い合わせありがとうございます。
実は、私もまったく同じ感想を持っていました。
ただ、これまで数十個以上納品させていただいてきましたが、誰からも何もご連絡がないので、私のランドローバーだけなのかなぁと思っていました。
おっしゃるとおり、私も、ねじ込むのにかたいという印象を持っています。で、自分のランドローバーに取り付ける際、おそるおそるねじ込みました。
具体的には以下の通りです。
１．最初は、手ではめて締め込んでいきます。
２．途中でかたくなるので、ん？ 斜めに入っているかなと、真横からみて、水平になっていることを確認します。
３，工具を使って、おそるおそるねじ込んでいきます。
４．依然としてかたいです。
５．念のため、いちど外して、オス、メス、両方のネジ山を確認します。メスねじは影になって見えにくいため懐中電灯を使って全周にわたってよくよく観察します。傷んでいたらいったんやめます。
６．ねじ山に損傷がなければ、再度、ねじ込みトライします。
７．その際、浸透潤滑スプレーを吹いてみます。商品名：ラスペネがお勧めです。アマゾンで ラスペネ と検索すると出てきますので直接お求めください。
８．レンチで、たとえば、半回転締めてから1/4回転緩める、その都度、スプレーして、というように、あたかも、ねじ山を切るような要領で、締め込んでいきます。
９．かたくて気になるようならば、ふたたび取り外して、ねじ山がいたんでいないか確認します。
１０．ねじ山が損傷なければ、更にねじ込みを進めていきます。
以上のやり方で、オーリングが密着するところまでねじ込むことができました！
参考になれば幸いです。
ラジエタープラグはこちらでご案内しています。
ERR4686 ラジエタープラグ ランドローバー
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後日、ラジエタープラグのねじ山をダイスで切り直したらうまく行きました
2023年3月5日 ラジエタープラグのねじ山を切り直しました
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