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パワステギアボックス油漏れ修理

パワステギアボックス修理


昨日(パワステギアボックスの)セクターシャフトのオイルシールの交換を行い、無事漏れが止まりました❗️

BRITPARTの格安品でも初期性能はあるようです。

交換作業ではシールの当たり面(シャフトやハウジング側)の研磨を念入りに行いました。

あとは耐久性がどうかですね〜、BRITPARTなので…

舘脇さんは工程をご存知だとは思いますが、参考に作業写真を順次送ります。


パワステギアボックス修理

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まずはドロップアームの巨大なナット(対面幅1-5/16インチ)が固着して緩みません。

スピンナーハンドルに1mの鉄パイプをかませてなんとか外しました。

なお、1-5/16インチのソケットは入手性が悪いので34mmのソケットを使いました。


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ドロップアームは専用のプーラーを購入して、ラスペネ+専用プーラーを使うだけで、叩くことなくムギューと外れました。

以前ジムニーの外した時は「バキーン」とスゴイ音したので身構えていたら拍子抜け😀

このプーラー最強ですね。

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パワステギアボックス修理

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ダストシール外して、Cリング(スナップリング)を外すと現れる金属ワッシャーに黒ゴムが一体成形されたシールが奥まっていてどうしても取れない💦

千枚通しも突き刺さらない。

さてどうしよう??

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休憩しながら考えました。

そもそもフルード漏れは奥から油圧が掛かって漏れる。ということは、エンジンかけてハンドル切って油圧を掛ければシールが押されて出てくるのではないかと。

再度ドロップアームやステアリングリンクを取り付けて、エンジンかけて据え切りしてみました。

なんと上手い具合にフルードと共にシールが出てきました❗️

その奥の金属ワッシャーとゴムシールは簡単に取れました。

ちなみにシールを交換する際は、パワステフルードは抜いていません。

シールを外したらダラダラ流れ出してくるものと思い、受け皿を置いておきましたが、圧が掛かっていない状態だと30秒に一滴くらいが出てくるだけでした。


2022/05/01 追記

このページを見てご自分のランドローバーの修理を行った方から以下のご連絡をいただきました。

エンジンを掛けて軽くハンドルを左右に一回切り、エンジンを止めて下を覗いたら、オイルシールは2枚とも出てきており、オイルダダ漏れ、ニードルベアリングのローラー(長さの違う2種の棒状のピン)が落ちてきた。ピンにグリスを塗って元に戻そうと試みるも1時間で断念。

とのことでした。


このページの情報をいただいた方にご報告したところ、以下のご連絡をいただきました。


私の場合はおっかなびっくりやったので、シールを外すための据え切りも力一杯(ちからいっぱい)は行わずに様子を見ながら少しづつ行いました。

そのためシールがギアボックスから少し顔出すくらいでパワステフルードも少ししか漏れ出てきませんでした。

運が良かったのかも知れません💦

とのことでした。


なお、手元にあるワークショップマニュアルを見てもニードルベアリングはイラストに描かれておらず、記述(文章)も見つかりません。


その後、このページのお写真をご提供くださった方が情報収集をされた結果、以下が判明しました。

1.ニードルベアリングは、サイズが異なる2種類のものが1個づつ、計2個使われている。

2.ニードルベアリングのベアリングケースが削れてバラバラになって、ニードル(細い棒)がバラバラと落ちてくることがある。

3.ニードルベアリング単品部品はランドローバー部品としては供給されておらず、ニードルベアリングがバラバラになっている場合は通常、ステアリングギアボックスASSY交換となる。

4.とはいえニードルベアリングは汎用部品を使っているはずなので、ニードルベアリングの型番を探して確保できれば、交換できると思われる。

5.使われているニードルベアリングは、上側は品番B-2016、下側は品番B-2020、のようだ。

(2022年7月6日追記)
6.ニードルベアリングを探した結果、一方を1個、他方を2個、のみ確保できました。現在、完売。次回入荷の目処が全く立ちません。

7.結果として、ニードルベアリングが壊れている場合、パワステギアボックス丸ごと交換となる。

8.パワステギアボックスは、純正品、社外品ともにオイル漏れ多発。後に純正品は供給終了。社外品は供給が続いているもののオイル漏れ多発により当店は取扱停止しています。


以上です。

ニードルベアリングがワークショップマニュアルに記載されていないのは、ランドローバー部品としては供給されていないためなのかもしれません。



パワステギアボックス修理

リップの当たり面が削れてました。

たぶんここを出来るだけ平滑にするのが成功するポイントと考えました。

この手が入らないところの研磨をどのようにしたら良いか…

色々考えたり、部材を買ってみた結果、「TSソケット25A」という塩ビパイプ(外径約40mm、内径約32mm)がジャストフィットすることが判明。

シャフト外径の研磨はパイプ内面に両面テープで耐水ペーパーを貼り付け。

外側のシール当たり面の研磨は、スポンジ状の両面テープを2枚重ねてから耐水ペーパーを貼り付けることで寸法ピッタリ。

パワステギアボックス修理

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このパイプ治具を差し込んで手でひたすら回転させること3時間。

研磨中は都合よく上からパワステフルード(ATF)が少しづつ適量供給されるので、耐水ペーパーがオイルストーンのように使えました。😅

耐水ペーパーの目の荒さは適宜変えて仕上げました。


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研磨後の写真です。

まだ少しシールリップの跡は残っていますが、かなり平滑になりました。

3時間で腕が限界に💦

やっとシールの組み込みですが、ここはかなり手こずりました💦
一つ目の青いシールがなかなか入ってくれませんでした。

手で押し込んでも全く入らず、先ほどの塩ビパイプの治具と、ジャッキを使って圧入しようとしましたが、車体が持ち上がってしまいNG。


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色々試行錯誤した結果、シールの外周リップが穴のフチに当たって入っていないことが判明。

傷をつけないように先の丸い工具で全周を穴の中に優しく導入したところ、なんとかスーッと入ってくれました。


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その奥のスナップリングの溝でまた止まってしまい、ハンマーで優しく叩いて入れました。


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そのあとは外した順番で組み上げて完成!

約30km試運転した結果、漏れは完全に止まっていました❗️

書き忘れましたが、ドロップアーム外したついでに先端のボールジョイントのOHもやりました。


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エンジンOH以降、もう使わないと思っていたバルブスプリングコンプレッサーが役に立ちました、笑。


(ここまで)


修理おつかれさまでした!

修理しながらの撮影は意外に大変で、私じしん、写真をとりそこねることがものすごく多いです。

貴重なお写真、本当にありがとうございます。




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