トランスファーギアボックス クラシックレンジ
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2023年3月30日
トランスファーギアボックス クラシックレンジ
クラシックレンジローバーが走行不能になり、よくよく調べたら、トランスファーギアボックスのシャフトの一部のスプライン(ギザギザの山)がずるむけになっていたとのことでした。
そのシャフトは納期未定の状態で、他の細かい部品の確保の目処が立たなかったため、トランスファーASSY(アッセンブリー 一式)を英国より取り寄せさせていただきました。
クラシックレンジローバー用トランスファーギアボックスです
クラシックレンジローバー用トランスファーギアボックスは、ディフェンダーやディスカバリー1に搭載されているトランスファーギアボックスとは異なります。
クラシックレンジローバー用トランスファーギアボックスの特徴は以下の通りです。
・ボルグワーナー製
・シフトパターンが、L - N - H (ロー ニュートラル ハイ)の一直線パターン
・シフトノブはこんな形です。
右側がトランスファーギアボックスのシフトノブ
ロー ニュートラル ハイ の一直線です
・センターデフロックはビスカスカップリングで自動制御
リアプロペラシャフトが接続されるフランジの隣のふくらみに、ビスカスカップリングが入っています。
このビスカスカップリングにより、前後輪の回転差が生じると自動ロックする仕組みになっています。
このビスカスカップリングはこのような形をしています。
センターデフ ビスカスカップリングです
このビスカスカップリングは、前後輪の回転差が大きくなると完全にロックされます。
過去に、フロントプロペラシャフトを取り外して二輪駆動(FR リア駆動)で1,000キロ程度を、アスファルト、砂利道、オフロード、高速道路、と走ってみたことがありますが、しっかりとロックされて、ふつうに運転できました。
もちろん、二駆なので、元々のフルタイム四駆に較べればオフロード性能は劣りましたが、クラシックレンジローバーの二駆は、ふつうの二駆のクルマに較べればはるかにオフロード性能は高いと実感しました。
ビスカスカップリングが故障すると、センターデフが効かなくなり、あたかもパートタイム四駆のように、ハンドルを切ると前後輪の回転差を吸収できなくなり、タイヤが滑ります。(駆動系にストレスがかかる)
故障しても、オフロード性能を失わない設計になっており、いかにもランドローバーらしい設計思想と感心します。
このビスカスカップリングは、ランドローバー純正品は供給終了していますが、リビルド修理品は確保可能です。
センターデフ ビスカスカップリングの販売ページはこちら
RTC6044 センターデフ ビスカスカップリング クラシックレンジローバー
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