ドアミラー分解 クラシックレンジローバー
ドアミラー分解 クラシックレンジローバー
クラシックレンジローバー用ドアミラーの
ミラー部分が割れた、脱落した、というお問い合わせをしばしばいただきます。
また、本体からミラーを外そうとしたらミラーが割れた、というお声もいただいております。
そこで、手元のクラシックレンジローバー(1991年式左ハンドル)のドアミラーをドアから取り外して、ミラー部分を取り外してみることにしました。
クラシックレンジローバー用ドアミラーです
このドアミラーは、
BTR4822=BTR385 ドアミラー 右側 丸形コネクター
です。
ミラーを押すと、ガッガッガッと、ギザギザの上を爪が滑るようにしてミラーが動きます。
ミラーをめいっぱい内側に向けます
ミラーの外側の隙間に指を差し入れます
ミラーを割らないようにゆっくりと引っ張ります
ミラー背面にスプリングが見えます
かなり強い力(ちから)でミラーを引っ張らないと外れません。
力の入れ加減がミラーに集中すると割れる可能性があるように思えます・・
外れました!
何とか割れずに外れました。(ホッと一安心)
ミラーが外れたと同時にスプリングも外れました
これからはめ戻します。
ミラー背面にスプリングを取り付けます
スプリングの取り付け方は、これで良いのかどうかわかりませんが、他に取り付け方が思いつかないのでこうしました。
ミラー背面のプラスチックが、白色の円形プラスチックの外側4箇所の凸に引っかかります
ミラー背面のプラスチックの形状を見ると、
どうやら内側2箇所を先にはめて、その後に外側2箇所を押し付けるようにはめるようです。
が、なかなかうまくいきません。
接合部4箇所のうち3箇所しかはまっていません
これをうまく戻すのはかなり大変そうです。。
ついでに(箸休めに)、白色の円盤を固定するビス4本を取り外してみました。
白色の円盤を固定するビス4本を取り外してみました
内側を見てみましたが、これを外したからといってミラーがつくわけではありませんので、写真を撮ってからまた取り付けました。
試しに、電動で動く白い円盤の位置を動かしてみます。
最初は、めいっぱい内側に動かしてみましたが、取り付けできなかったので、今度は逆に、めいっぱい外側に動かしてみました。
カプラー5極のうち2本に電源投入して白い円盤を動かします
※5極のうちのどれに電源を入れるかは後述します
白い円盤を思いっきり外側にしてからミラーをはめてみます。
白い円盤をめいっぱい外側に動かした状態です
白い円盤をめいっぱい外側に動かした状態です
内側の白い突起とミラー背面のプラスチックがはまります
まず、白い円盤の突起の内側2個をミラー背面のプラスチックをはめて、その後にミラーの面を押して、白い突起外側2個をはめます。
こうすると、うまく4箇所がはまりました。
めでたしめでたし。
ところで、もう少し良い写真を撮ろうと思い、再度取り外してはめようとしたところ、今度は、白い突起の外側2個が欠損しました。。
外側の突起が2つ欠損しました
この状態では、ミラーが固定しません。
この損傷の修理方法は、以下でご紹介します。
(配線の説明はその後にあります)
シートメモリー対応ミラー修理
クラシックレンジローバーのシートメモリー付きドアミラーのガラス部分が脱落したとのご連絡をいただきました。
部品取りとしてご利用いただこうとおもい、
BTR5203 ドアミラーASSY 左側(シートメモリー非対応)社外品
をお届けさせていただいたところ、作りが全く異なり、互換性は全くなかったとのことでした。
以下、修理工場様からご連絡いただいた内容です。
(中略)
純正品と社外品とではモーター固定ビスの数からして違い(純正3/社外品4)ミラーヒーターのコネクタの幅まで異なりました。
またミラー嵌合方式も違い、ミラーベースの各突起の様子も違い、
私の診立てでは、何一つ流用可能なパーツは無いように見受けられました。
画像1枚添付します。
クラシックレンジローバー シートメモリー対応ドアミラーです
※○印、矢印、文字は当店が描きました
案の定といいますか、ミラーベース側の実に脆弱そうな突起が2っ欠損!
悩んだ挙句、ハンドドリルで下穴あけてφ2mmの細いビスを揉みました。
これにより見事に復活成功♪
(後略)
京都のアカシ自動車 様
貴重な情報、ありがとうございます!
私じしん、ミラーの脱着をやってみて、ほぼ必ず外側の白い突起2個が破損することがわかりましたので、それを修理する方法は非常に貴重な情報ですのでシェアさせていただく次第です。
5極の配線の説明
このミラーには、5極カプラーが付いています。
5極カプラーの端子に番号を付けます
いろいろ電源(12ボルト)を投入してみると、以下のことがわかりました。
●熱線(ヒーター)
- ①(マイナス) ⑤(プラス)
●ミラーを水平方向(左右)に動かす
- ③ +(プラス) ④ −(マイナス) ミラーが内側へ
- ③ −(マイナス) ④ +(プラス) ミラーが外側へ
●ミラーを垂直方向(上下)に動かす
①(マイナス)と②(プラス)に電源をいれながら
③と④に電源を入れると、上下に動きます。
①と②に電源を入れていない状態です
①と②に電源を入れた状態です
わかりにくいですが、
①と②に電源投入すると、円筒形の下のすき間に金属が見えます。
①と②に12ボルトを投入すると、
「カチッ」という音がして、ギアが切り替わり、
水平方向(左右)から垂直方向(上下)に変わります。
(つまり、モーターは1個だけで、ギアの切り替えにより上下左右に動かしている)
クラシックレンジローバーのワークショップマニュアルにある配線図です
平べったいカプラーの場合
平べったいカプラーです
●熱線(ヒーター)
- 黒(マイナス) 茶(プラス)
●ミラーを水平方向(左右)に動かす
- 赤 +(プラス) 青 −(マイナス) ミラーが内側へ
- 青 −(マイナス) 赤 +(プラス) ミラーが外側へ
●ミラーを垂直方向(上下)に動かす
黒(マイナス)と白(プラス)に電源をいれながら
赤と青に電源を入れると、上下に動きます。
結果として、5極カプラーと平べったいカプラーとの対応は以下のようになります:
5極カプラー 平べったいカプラー
黒 黒
紫ー白 白
紫ー赤 赤
紫ー青 青
茶ー黒 茶
右側ドアミラーはこちらです:
BTR4822 ドアミラー 右 丸形コネクター クラシックレンジローバー>
左側ドアミラーはこちらです:
BTR4823 ドアミラー 左 丸形コネクター クラシックレンジローバー>
このページでご紹介しています部品番号 BTR4822 は
- 左側用
- 凸形(湾曲ミラー、コンベックス)
- 熱線入り
- 電動対応
- 丸形コネクター
- シートメモリー非対応
です。
シートメモリー対応ドアミラーはこちらです:
このページのURL
ドアミラー分解 クラシックレンジローバー
https://rangerover.morimori-forest.com/index.php?go=uoXfPx
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