:2013年12月27日 年末のご挨拶
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英国四輪駆動車部品販売 舘脇信王丸です。
http://rangerover.morimori-forest.com
今年もあと僅かとなりました。
本年もご愛顧いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
以下、来年（2014年）の方針とご案内となります。
少々長いですので、お時間のあるときにお読みいただければと存じます。
１。消費税アップの対応につきまして
既にご存知の通り、消費税が現行５％から
2014年４月１日より８％に上がります。
つまり単純に言えば、現在１万円部品が
現行 10,500円（税込み）のところ、
4月1日からは 10,800円（税込み）となり、
３００円の値上がりとなります。
ご存知の通り、当店ホームページは税込み表示となっており、
また部品番号毎に手入力で価格をご案内しておりますため、
システム上でポンッと価格を変更することができません。
そのため、過渡期にはご迷惑をお掛けすることになるかと
存じますが、いつもの通り、メールにてお見積り回答が正式な価格となります。
以上、よろしくお願いいたします。
実は、消費税アップよりも、次に述べる為替レート変動による
仕入れ価格変動のほうがインパクトが大きいです。
２。為替レート変動について
ご存知の通り、英ポンドの為替レートは円安傾向にあります。
例えば当店仕入れの決済レートでみると、
昨年（2012年）12月は１ポンドが140円前後だったのに対し、
今年（2013年）12月は170円前後となっています。
これは、仕入れ価格が約20％上昇したことを意味するのです。。。！！！（^_^;;;）
少なくとも昨今では円高（部品を安く買える）方向には動いていないように思われます。
（情報をお持ちでしたらご連絡いただけると助かります）
以上、消費税と為替レートから判断するに、
今後、部品の価格が安くなる方向へは行きそうにない、
というふうに判断しております。
３。お得な『まとめ買い』のご案内
以上、消費税アップと為替レート変動をふまえ、
永年ご愛顧いただいておりますランドローバー愛好家さん限定にて、
『まとめ買い』をご案内させていただきます。
これは何かといいますと、まとめてお求めいただけると
通常価格よりお安くご購入いただけるというものです。
当店は2009年秋に開業させていただき、
おかげさまを持ちまして順調に愛好家様からご利用いただいております。
この場を借りて心よりお礼申し上げます。
現在は、ランドローバーの定期交換部品の在庫を持ち即日発送できるようにし、
たまーに壊れる部品については都度お取り寄せさせていただくように
運営させていただいております。
ただし、一つ困ったことが起きています。
それは、お客様が増えれば増える程、在庫量を増やさないと
即日発送に対応できない状況にあること（つまり必要資金がどんどん
増えていく）、
二つに、お取り寄せ部品を１個、２個と都度お取り寄せさせていただくと、
空輸FedEx（フェデックス）料金がモロに掛かってしまう（場合によっては
部品代金よりも空輸送料の方が高くなる場合もあります）、
ということです。
そのため、これまでご愛顧いただいておりますお客様には、
ある程度の日数の余裕をいただき、『まとめ買い』というかたち
でお得なご利用方法をご案内させていただきます。
『まとめ買い』の特徴：
●
部品をまとめてご注文いただき、まとめてお取り寄せさせていただきます。
（通常の在庫部品とは別枠にてお取り寄せさせていただきます）
●
間接コストを削減するため、
部品一つ一つがいくらとはせずに「まとめていくら」とさせていただきます。
●
納期は、約１ヶ月程度とさせていただきます。
今のところ、『まとめ買い』の最低価格はいくら、というふうには
設定しないつもりです。
お見積りいただいた時点の直近の為替レートにて計算します。
また、複数のご注文があればまとめて仕入れますので、
空輸送料（FedEx（フェデックス））も安くなることになります。
ただし、為替レートも、空輸送料も、その時々で変わりますので、
日数の余裕をいただきます。納期は１ヶ月程度をみてください。
また、『まとめ買い』のお見積り有効期限は、お見積り後１週間以内とさせていただきます。
また、為替レート変動や複数のご注文とで送料負担を按分するため、
同じ部品群でもお見積りの時点でご案内価格が変動することがありますこと、
何卒ご了承ください。
当然ながら、『まとめ買い』は、当店標準価格よりもお安くなります。
『まとめ買い』お見積り
このメールを返信する形でお見積りを承ります。
締切り 2014年１月１７日（金）24：00
※消費税５％にて仕入れてお届け。
４。特注クラシックレンジローバーのご案内
御存知の方もいらっしゃるかと存じますが、
今年、私と兄とで当店看板車両である黄色いクラシックレンジローバーを改造しました。
一つは、２シーターピックアップ。
荷台の屋根とリアシートを取り去り、２人乗りにしたものです（１ナンバー登録）。
そして、その後にリアオーバーハングを切り詰めました。
これは別名「ボブテイル」とも呼ばれます。
ボブテイル（bobtail）というのはもともと、
短い尻尾の馬や犬をさす言葉ですが、
リアオーバーハングを切り詰めたランドローバーもこう呼ばれます。
ボブテイル化する理由はたとえば、
①シャシの腐食（サビ）が進んだため切除、
②競技車両として、
③クラシックレンジのオフロード性能を追求してみる、
等と様々ですが、イギリスでは数十年前から愛好家のあいだで
行われている歴史ある由緒正しき合法的な改造です。
陸運局で検査を受けている際に検査官がつぶやいた言葉は、
「こういうことは、今のクルマではできないんだよなぁ」
でした。
今のクルマ、というのを私なりに翻訳すれば、
ラダーフレームのないモノコック構造では屋根を切れば
車検に通らないし（強度が無いのでグサグサ）、
現行の安全基準では自由に形状を変えられない、
という意味だと思います。
逆にいえば、しっかりとしたラダーフレーム構造をもち、
しかも四輪駆動であるランドローバーは、
自由に、愛好家さんが思い思いのクルマに仕立てることができる
素材（プラットフォーム）と言えるかと思います。
私がクラシックレンジローバーを持つようになった
1990年代後半にイギリスにランドローバーを訪ねた際に
見せてもらったランドローバー達は、例えば
『ジャッジドレッド』（S.スタローン主演）に出演した特殊車両。
フレームはランドローバーFC101（キャブオーバータイプ）でした。
また、シリーズもののランドローバーの両脇に浮き袋を付けて
排ガスで膨らませて水上走行ができるようにしたもの。
脚が不自由で車イスに乗っている方がアフリカへ旅するために
仕立てたディフェンダー110。
等々というように、
それぞれの目的や想いを形にしたランドローバーでした。
現在販売されているクルマは、残念ながら構造上そのようなことはできなくなっています。
私たちが生まれて、クルマ好き、ランドローバー好きとなって、今を生きている。
その「生」（せい）を全うできるクルマとして、ランドローバーはある。
その「想い」のお手伝いをさせていただきます。
本年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
舘脇信王丸 拝
