よくある質問その2【英国四輪駆動車部品販売】
■よくある質問(その2)
修理はどのようにしていますか?
ランドローバーの修理はなるべく自分でやりたいと思っていますが、店長さんはどのようにされていますか?
A.
このようなご質問を多くいただきます。
この質問の背景には、
- なるべく安上がりにランドローバーを維持したい
- 好きなクルマなので、運転だけでなくいじって楽しみたい
- 自分で修理しているランドローバーオーナーさんは沢山いるようだが、自分にもできるだろうか?
というような様々な思いがおありかと存じます。
ランドローバーとの付き合い方は、人それぞれですので、ご自身の価値観に合った付き合い方をされるので良いかと存じます。
一つだけ申し上げるとすれば、
是非とも掛かり付けのメカニックさんを確保する(探す)ことを強くお勧めいたします。
これは、末永くランドローバーを維持するにあたって必須となるかと思います。
ランドローバーは、使っていれば、いや使わなくとも、必ず修理が必要になってきます。
ランドローバーはときどき修理が必要なクルマであることは、愛好家さんなら重々承知と思います。(間違っても、車検を取ったら次の車検までは燃料を入れるだけで良いとは思ってはいけないクルマです)
ランドローバーは燃費もよろしくないし、修理も必要であり、それなりにお金と手間が掛かるクルマです。この事は、維持していく上で大前提となります。
そして、修理を自分でされる場合は、『安く済まそうという気持ち』からではなく、『ランドローバーの修理を楽しみたい』というお気持ちで取り組まれるようお勧めいたします。
例が良いかどうかはわかりませんが、新鮮なマグロを食べるのを安く済まそうとしてマグロ漁船に乗って自分で釣り上げる人はいないと思います。
ランドローバーを前にして、自分で手足を動かし、頭をフル回転させ、五感を研ぎ澄まし場合によっては第六感を働かせて、事にあたる。
これ以上に充実した人生が他にありましょうか!
マグロ釣りのためにお金を掛けて船を用意し、忙しいスケジュールを調整して海に出る時も、きっと同じ気持ちだと思います。
そして、自分で修理をする場合は、必ずプロのメカニックさんの指導を受けてください。
私じしん、1996年秋にクラシックレンジローバーを入手した後に真っ先に行ったことは、自分の修理技術を高めてくれるメカニックさんを探すことでした。そして、当時サラリーマンだった私は毎週末のように修理工場に通いました。
それ相応のお礼はさせていただいたつもりですし、修理をお願いした場合はきちんと修理代をお支払いしたのは当然のことです。
なお、プロのメカニックさんや愛好家さんから技術をタダで教えてもらおうというさもしい人がたまにいますが、そのような場合、ランドローバーライフが長続きしません。メカニックさんやランドローバー愛好家さんから相手にされなくなります。
ランドローバーオーナーは、ランドローバー乗りである前に一人前の社会人である必要があるようです。
修理という場面で人間どうしのコミュニケーションが必要になり、その際に、愛好家さんの社会性が問われます。
ランドローバーは、修理を始めると、部品を壊したり、ネジをなめたり、錆びたネジが緩まなかったり、あるいはねじ切ったり、と様々な場面が出てきます。
そのために自走できなくなったり、部品交換が必要になったり、場合によってはその場で作ったりと、様々な場面に出くわすこともあるかと思います。
それはそれで良い経験になるのではありますが、わざわざご質問をいただくということは、なにがしかのアドバイスをお求めと存じます。
私からアドバイスできることは、
●掛かり付けのメカニックさんを確保する
●メカニックさんにはきちんとお礼をする
の2点です。
簡単にいえば、メカニックさんが笑顔で親身に接してくれるオーナーになる、ということです。
最後になりますが、最も大切なことを申し上げます。
ランドローバーというクルマは、乗って楽しい、いじって楽しい、クルマであるのですが、クルマの安全性は、自分だけでなくご家族、同乗者、そして周囲の人々や建物・財産にも大きく影響しますので、くれぐれも無理はせず、プロのメカニックさんの指導を受けながら、安心安全を追求していただきますようお願いいたします。