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【質問】ディスカバリー1 300TDIにいつまで乗り続けられるか

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2023年5月3日

【質問】ディスカバリー1 300TDIいつまで乗り続けられる

ディスカバリー1 300TDI 1997年式 右ハンドル 4AT 5ドア のオーナー様よりお問い合わせいただきました。要旨は以下の通りです。

・仕事に毎日使っている

・かなり気に入っていて、まだまだ乗りたい気持ちはある

・さすがに不具合箇所が年々増えて来ている(オーバーヒート気味、エアコン効かなくなる、テールランプ焦げ、燃料噴射ポンプから燃料漏れ、高速道路でハンドルがブルブル震える、2023年6月に車検)

・さすがに仕事に影響しだしたため、別途、仕事車を1台リースした

・今悩んでるのは、手離す、車検を受けて現状のまま乗る、車検を受けずに寝かせて時間をかけて修理する、のどれにするか

・手離すとなれば、山道とかを走る方の需要(欲しい人)はいるか

・寝かせて修理するとしても、今後の部品供給や修理の費用対効果がどうなのか…あとどのくらい現役で走れるか

・乗りたい気持ちは満々なのだが、リース車に乗り出したらローバーに乗る機会がグンと減りそうな気がする

・なかなか悩んでいる。

・一番アドバイスが欲しいのは、あとどのくらい現役で走れそうか、ということ



このお悩みは、過去に私も経験しており、また、現在も進行中であります。

以下、回答させていただきました。


まず、現在の心配事項は、修理をすればすべて解決する見込みではあります。


ディスカバリー1で山道とかを走る方の需要(欲しい人)というのは、私じしん、大いにアテが外れた気持ちなのですが、皆無です。


英国四輪(旧年式ランドローバー部品販売)を始めた時に「仕事で使える本格四駆」とか「辺鄙な場所で生活する人にとっての本格四駆としてのランドローバー」とか、を想定していたのですが、当店顧客のほとんどが、アスファルトで使っており、例外的に泥を付けて乗る人が数名いらっしゃるものの、その泥は、オフロードコースであって、仕事とか、日常生活道路において、ではありません。


今後の部品供給として、心配なのは、電子制御部品です。たとえば、以下の部品です。

  • 300TDIエンジン制御ECU(コンピューター)
  • スロットルポテンショメーター(アクセルペダル付け根に付いている筒形部品で、ペダルの動きを電子信号に変える)
  • SRSエアバッグシステム(エアバッグ、ハーネス、ECU)
  • 盗難防止装置(Aピーラー内側に張り付いている深緑色の箱)
  • ABS(アンチロックブレーキシステム)のECU

このへんは、供給終了しているため、中古品を使って修理しているのが実情です。


ディスカバリー1は、普段使いに適したクルマで、乗りやすく、ディーゼルエンジン(200TDI、300TDI)は維持費が安いのですが、市場価値としては低く、業者さんの中古車オークションでは安く出ていることがあるそうです。(ただし、修理を前提とした素材状態とわりきるべき)

少なくとも現時点では、なおそうと思えば、部品取りをする形でなおるクルマではあるのですが、当然ながら、将来ますます、お金と修理期間がかかることは間違いありません。


毎日の通勤・仕事の足として使おうとすると、修理中のつなぎのクルマが別途必要となります。

仮に、数ヶ月かけて一通り修理したとしても、将来も、さみだれ式に、故障が出てくるはずです。

例えば、オイル漏れ、ATミッション不具合、ドアロックアクチュエーター不良、ドアハンドルを動かしてもドアが開かない、Aピラー内側に雨漏り、等々、といった具合です。


あとどのくらい現役で走れそうか… について

ディスカバリー1 300TDIは、同年代のランドローバー(クラシックレンジ、ディフェンダー、ディスカバリー1)のなかでは、比較的故障が少ないほうだと思います。

ただ、他のディスカバリー1 300TDIのお問い合わせから判断するに、通勤用として乗る際は、必ず予備の車両を持っているべきです。

朝、調子がわるければすぐに隣のクルマで出発できる、そんな体制でないと、仕事(あるいは、旅行)に差し支えがでます。


実は私じしん、過去に ディスカバリー1後期は3台(300TDIが2台、V8が1台)持っていましたが、電子制御関係のトラブルにこりて、200TDIに乗り換えました。

ただ、その200TDIとて、ハブ修理、ブレーキ(パッド、ホース、キャリパー)、タイミングベルト交換、足回り修理、錆止め、等々、修理の途上につき、現在(2023年)、車検を切ってあります。


仮に、ディスカバリー1 を売却する際、買取額はそれほど高くはないとお聞きしています。

置き場所にこまらなければ、しばらく持っていて、欲しい方が現れたら売却するのでもよいかと思います。


なお、今乗っている車両の修理ヶ所が多いことから、別の個体に乗り換える方もいらっしゃるのですが、そうすると、またイチから修理が始まることになります。

程度良いですよ、といわれて買った車両にいざ乗り始めると、ほぼ必ず、何らかの不具合が出ます。

これは、おそろしいまでに、出ます。


わたくしも、実は、ディスカバリー1 200TDIをいつまで乗るか、悩んでいます。

ちょうど先程、2022年に発注したスズキシエラ(3ドア)の順番が回ってきたとの連絡がありました。これから登録に必要な書類を用意してクルマ屋さんにお届けする予定です。


シエラが来れば、今まで以上に、ディスカバリー1 200TDIのレストア時間に余裕ができるわけですが、ハタと気がつけば、そもそもディスカバリー1はいるのか??? という問いが生じるわけです。


ただ、ジムニー / シエラよりも(おそらくは)体が疲れずでラク、もらい事故でも安心、センターデフ付きフルタイムで走行安定性が高い、何より本格四駆、ということで、これにかわるクルマは現行車両で見つけるのが難しい。


例えば、ハイラックス、ランドクルーザー、ジープラングラー、イネオスグレナディア、新型ブロンコ、ハイエース、等々も調べてみたのですが、それら購入価格の半分でも(いや1/3でも)だして直せば、もっと使い勝手の良が良く、かつ、オフロード性能が高いクルマになる、ということで、再びディスカバリー1に戻りました。

唯一、スズキジムニー/シエラについては、サイズが日本の山道に非常に合っているため、昔から重宝していましたし、これからも乗り続けるつもりです。


ということで、現時点の気持ちとしては、ディスカバリー1 200TDIは、今年(2023年)は車検を取らないかもしれませんが、今のうちに、シャシとボディパネル(鉄板部分)の錆止め(塩害ガード塗装)を、業者さんにしていただく予定でいます。


長くなりましたが、車齢30年近くになろうとするランドローバーは、いままでの延長線上の維持費では間に合わないことが確実です。

特にディスカバリー1 200TDI と 300TDI は、燃費が良く、故障も少なかったため、軽自動車を頻繁に買い換えた場合よりも、むしろ、トータルで安く運行できたはずです。

今後は、そうはいかない、ということになると思います。


かといって現行販売されている新車で、乗りたいクルマを探せども、意外に選択肢がない。

ということで、再び、ランドローバーに戻ってくるわけですが、その際、今までの維持費の基準で考えてはダメで、他の新車を買った時の出費と較べてみる、ということになるかと思います。


例えば、これから国産新車を買えば、たぶん20年位は持つかな、というのが私の感覚です。(数年前に中古で購入したジムニー JB23 5型 2005年式は今年で18年目。累計走行距離16万キロ台の時点でエンジンが壊れて中古エンジンに交換したが、現在クーラント漏れで3個目のエンジンを手配中。意外にお金がかかる感じで、どこまで維持していくか、少し迷いどころではあります。)


現状、旧年式ランドローバーの故障で困っているのは、電子制御関係の部品が手に入らない、ということです。

その意味では、ディスカバリー1 300TDIよりも200TDIのほうが長持ちする、ということになるかと思い、私は、200TDIに乗り換えた次第です。


ただ、これとて、これから、お金と時間をかけて修理していくわけです。

例えば、燃料・法定費用を除く修理代として月3万円の予算を組むと、年額36万円。10年で360万円。20年で720万円。

これくらいの予算で臨めば、今後もしばらくはランドローバーライフを維持できるのではないかと思っている次第です。


なお、2023年5月現在、ディスカバリー1 200TDIの供給終了部品があるため、下記の通り対応したいと思っています。


  • テールランプASSY → 汎用ランプに交換(ディフェンダー用、あるいは、ジムニー / シエラ用、等)
  • トランスファーマウントブッシュ(クロスメンバー上にある四角形の大きなゴムブッシュ) →  分厚いゴム板を鉄板ステーに貼り付けて制作
  • ボディパネル外板、ドアパネル → 板金修理 あるいは 部品取り車両を確保
  • ヘッドライト → 丸目汎用品(クラシックレンジやディフェンダーと同じもの)に交換(取付ステーを制作)
  • クーラー関係 → 雑誌『オールドタイマー』に旧車対応のクーラーASSYが紹介されていましたのでそれを使う。まるっと20万円程度のようです。
  • 電気スイッチ類は供給が続いているが品質わるい → 汎用スイッチ(トグルスイッチ等)に交換。ウインカーはオートリターン機能なしで、手動のトグルスイッチ等で対応する。


・・・と、このようにやりくりすることで、オーナー自身は満足すれど、ご家族からのブーイングは免れず、となると、車両をもう一台確保することになるかと思います。


ディスカバリー1 に最も近いサイズとして、シエラ5ドアがあり、日本でも近いうちに販売されるとなると、これを、買い増しするという手があります。

ホイールベースは、ディスカバリー1よりも少し長いものの、荷室は短くなり、ディスカバリー1オーナーさんにとって、使い勝手はどのようになるのか、将来、実際に使ってみて味わいたいと思っています。


以上となります。




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