ラチェットレンチの動きが渋くなった場合
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2023年4月31日
ラチェットレンチの動きが渋くなった場合
お使いのラチェットレンチのラチェット(ツメ)の動きが渋くなった(かたくなった)場合、分解掃除をして給油(給脂)すると動きが滑らかになります。
以下の写真は、メットリンチ Metrinchのセットに入っていたラチェットレンチですが、新品状態で、ツメの動きが滑らかではなかったので分解してみました。
ラチェットレンチ(新品)です
油脂がなにも入っていませんでしたが、油脂は汚れを呼び寄せてよろしくない、という考え方なのか、あるいは、給油はユーザー各自がやってね、という思想なのかもしれません。
私個人としては、ラチェットは滑らかに動いたほうが気持ちが良いので、油脂を入れています。
今回、試しに、スイベルグリス(社外品)を入れてみました。
試しにスイベルグリス(社外品)を給脂してみました
スイベルグリスは、シャビシャビの柔らかいグリスで、固形成分と液体成分とが混じっており、ちょうど良い塩梅の滑らかさでラチェットが動きました。
スイベルグリスは、ビニールチューブ(筒状)に入っているのですが、入荷時点で、端っこから漏れているものがあります。これまでの経験では、1箱10本入りの場合、たいてい1〜2本(場合によってはもっと)漏れています。
漏れている量がごく少量の場合は減額して販売していますが、小さじより多く漏れているものは自家消費としています。
ただ、当店車両(クラシックレンジ、ディスカバリー1)のスイベルハウジング内には、スイベルグリスを使わずに、ギアオイルを入れているため、いろんな場面で使い道を考えているところであります。
スイベルハウジング内の油脂につきまして
スイベルハウジング内は、1990年代半ば頃迄はギアオイル指定で、それ以降にスイベルグリス指定となりました。
スイベルハウジング内の構造は同じなので、機械的にはどちらでもOKなのではありますが、ギアオイルのほうが漏れやすいので、漏らしたくない場合はスイベルグリスのほうが無難です。
ただ、スイベルグリスでも漏れた場合は、分解修理となります。
また、スイベルグリスを入れると、ハブ分解修理の際、CVジョイント等がグリスでべっとりしており、イメージとしては、ギアオイル入りならば素手で修理していたのが、スイベルグリス入りの場合は、使い捨てのゴム手袋必須、という感じです。
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