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【ご報告】2ドアレンジローバー部品について

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2023年7月2日

【ご報告】2ドアレンジローバー部品につきまして


いつもお世話になっております。


旧年式ランドローバーをとりまく状況が大きくかわってきたこと、部品品質不良、当店の立ち位置の再定義、といった意味合いから、2021年に取り扱い部品の大幅な縮小をさせていただきました。

結果として、下記の通りとさせていただきました。


・2ドアレンジローバー固有部品のお取り扱いを終了とさせていただきました。

・1990年代クラシックレンジとの共通部品は当面、販売を継続します。


以上、これまで2ドアレンジローバー部品のご利用者さまおひとりおひとりへのご報告が完了し、このブログでもご報告させていただきます。


☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆    ☆☆☆


以下は、現在、当店が部品取扱をしている、クラシックレンジローバー、ディフェンダーについてのお話しです。

お時間のあるときにお読みください。


ランドローバー(特にクラシックレンジローバー)は、小学生の頃から憧れてきたクルマであり、成人してから乗れるようになったという意味で、貴重な成功体験(ドリームズカムトゥルー)を味わうことができたわけでありますが、現在の英国ランドローバー社のクルマ作りの方向性は、クラシックレンジローバーや旧ディフェンダーとは遠く離れてしまっていると認識しております。

(あくまでも当店の捉え方であり、最新型ランドローバーであってもレンジローバーやディフェンダーのDNAが引き継がれているという見方を否定するものではありません)


クラシックレンジローバーやディフェンダーというクルマそのものは世界中に現存し、愛好家さんも日本を含め世界中でご健在でいらっしゃるわけで、現在の英国ランドローバー社がどうであろうと関係ない、という思いも当然あるものの、現在、部品品質はあいかわらずお粗末です。


以前もどこかで書いたことですが、私が最初に買ったクラシックレンジローバーは、1990年式北米仕様(左ハンドル)で、私が購入したのは1996年秋です。

1990年式クラシックレンジローバーを新車で購入された前オーナーさんが手放す理由は故障があまりに多いためとのことを、業者さん経由でお聞きしました。

つまり、クラシックレンジローバーは、新車から6年間の間に、壊れまくっていたということを意味します。


新車当時の1990年から2023年現在までの33年間、英国ランドローバー社が、今なお品質を改善しようとしない意思、そして、部品供給を、静かに・確実に、縮小させようとしている意思、を日々の部品販売業務の中でひしひしと感じており、かならずしも相思相愛とはいかなくなっている現実がございます。


クラシックレンジローバーやディフェンダーが、世界的な希少価値がでてきている現在、気安くオフロードに踏み入れられなくなっています。

つまり、本来のオフロード性能を発揮させられるクルマでは、現在、なくなってしまっています。

具体的には、ボディパネルを変形させると非常に高くつくクルマになってしまいました。

『高くつく』という意味について説明します。

もともとボディパネルは部品代が高価だったわけでありますが、現在、ディフェンダー用ボディパネルは新品であっても品質がわるくて手直しが必要(作業工賃がかかる)、そして、クラシックレンジローバー用ボディパネルは供給終了しており、部品取り車両から中古品が手に入ればラッキー、見つからない場合はもう一台車両を手に入れる必要がある、という意味です。



新型コロナ禍以前、つまり2019年迄には何度かイギリスを訪問していたのですが、英国ではもはや、クラシックレンジローバーは日常で使うクルマではなくなっており、ランドローバーイベントで陳列されるクルマになってしまっている、ということを実感しました。


そして、世界的にみて、僻地であればあるほど、悪路であればあるほど、ランドローバーは敬遠され、ランクルやハイラックスが主流になっているという現実があります。(僻地ではランドローバーは生命にかかわる)


当店としては、レースマシン2台(どちらもベースはクラシックレンジローバー)、サポート車両としてナンバー付きのディスカバリー1 200TDI と ナンバー付きのクラシックレンジローバー、の最低4台は引き続き運用していく予定です。


ただ、『趣味性の高い実用車』という意味において、つまり、毎日通勤に使ったり山仕事や建設現場へ通うクルマとして、

・オフロード性能が高い
・現在生産されている
・品質が安定している
・故障しにくい
・すぐに部品が手に入り修理しやすい
・運転して楽しい

という観点から見ると、少なくとも日本国内においては、スズキシエラ5ドアがもっとも適していると思料する次第でございます。


ちなみに、スズキシエラ5ドアのホイールベースは、クラシックレンジローバーやディスカバリー1のホイールベース 100インチ(2,540mm)よりも数センチとはいえ、長いのです!


クラシックレンジローバーやディスカバリー1を山道(幅2メートル以下のバックホーで自作した作業道を含む)で乗ると、正直、ギリギリのサイズであると感じます。これより大きいと取り回しが大変です。

具体的には、道から外れて落ちたり、狭い道の路肩を崩して道を傷めたり、立木(りゅうぼく)にぶつかって樹皮がめくれて木材価値を落とします。


自宅の山林管理のためにクラシックレンジやゲレンデワーゲンに乗って行くと、軽トラックやジムニーよりも明らかに道が傷みました。浅くて大きい凹凸が、どんどん深く大きくなっていくのです。水たまりも増えます。

車重2トン(ランドローバーやゲレンデヴァーゲン、同等サイズ車両)と1トン未満(軽トラックやジムニー、同等サイズ車両)とでは、脆弱路面に対するインパクトがかなり異なることを実感した次第です。

この経験をした後にオフロードレースにかかわるようになったのですが、例えば、UTV(ポラリス、カンナム、ヤマハ等)やジムニークラスの競技に較べ、1トン半程度以上のバギーからランクル、プラド、ハイラックス、クラシックレンジ、等々、車重が重たければ重たいほど、路面の凹凸が大きくなり、レース後のコース整備(バックホーでならす)に費用がかさむことをお聞きし、やはりそうか、と納得しました。


積雪期にスタックすると、クラシックレンジローバーやディスカバリー1の場合、お尻のオーバーハング部分にかがみ込む形でリアデフ下の雪をスコップで掘るのが、かなり大変です。

その点、ジムニーシエラ5ドアは、リアオーバーハングが短いため、スタックリカバリーが容易になることが期待されます。


とはいえ、ジムニーシエラのリアサスは3リンクなのでサスストロークは短いと思いますので、ランドローバーのようなAアームに手直しできるといいなぁと思ってはいます。。


とりあえず、研究用として、2022年3月にシエラ3ドアを注文し、2023年6月に納車となりました。


来るべき5ドアの国内発売をにらみつつ、シエラとはどのようなクルマなのか、オフロード性能はもちろん、設計思想や作り込みを、運転したり分解したりして見てみたいと思っています。


以上、ご報告となります。

BPJ 英国四輪 店長 舘脇 拝



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