新型ジムニーシエラ JB74 に初対面してきました
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2023年6月23日
新型ジムニーシエラ JB74 に初対面してきました
2023年6月20日、新潟県柏崎市リミットさんを訪問し、新型ジムニーシエラとご対面し、慣らし運転をしてきました。
納車された車両
ジムニーシエラ JB74W 3型 JC 4WD 4AT キネティックイエロー 2023年式
スズキジムニーシエラ のノーマル状態です
2022年3月に注文し、2023年6月納車。
注文した際に、納期は1年3ヶ月と言われていましたが、予定通り納車となりました。
ジムニーシエラにした理由
クラシックレンジローバー、ディフェンダー、ディスカバリー1(以下、旧年式ランドローバーと表記)は、生産終了してから20年〜53年(クラシックレンジローバーは1970年デビュー)経過しており、今後、台数は減りこそすれ増えることはありません。
これら旧年式ランドローバーの代替車両として、さまざまなクルマを検討してきましたが、日本の道幅に合ったボディサイズ、使い勝手、故障のしにくさ、修理のしやすさ、維持費、等々の観点からして、ジムニーシエラ5ドアが最適であるという結論になりました。
2023年6月現時点では、シエラ5ドアはインドで発売開始されましたが、その車両を日本に持ち込んでも日本ではナンバーが付かないとのことです。
将来、5ドアのジムニーシエラが国内販売されたらすぐに動けるように、3ドアで予行演習をしておきたいと思います。
- アフターパーツ開発
- 毎日の生活の相棒として使ってみる
現在、ジムニー JB23 5型(AT 2005年式)を日常の足として使っていますが、ジムニーでも助手席と後席を平らにすると、結構な量の荷物を積めることがわかりました。
JB23の荷室に200リットルドラム缶が積めました。
スズキジムニー JB23 に200リットルドラム缶を載せてみました
ドラム缶を立てた状態で内容物を出し入れできるようにするには、屋根に穴をあけるか、ピックアップ(トラック)にするか、することになります。
JB23の屋根は、ヘリコプターから発見されやすいのと、夏の直射日光の暑さを和らげるために、銀色のサビキラーを塗布してあります
ただ、ドラム缶に内容物が入っていると重たくて荷室に押し込むのが大変です。
積載した状態ではフタを開けてポンプを差し込むスペースがない。
積載状態で給油する場合は、屋根に穴をあけるかピックアップにすることになります。 → 要検討。
新型ジムニー JB64 / ジムニーシエラ JB74 はJB23よりも屋根面積が大きい、つまり室内空間が大きい、つまり荷室が大きくて荷物がたくさん積めることを期待しています。
ジムニー(軽)にするかシエラ(普通車)にするか
ジムニー(軽自動車)にするかシエラ(普通車)にするかは、悩みどころだと思います。
私も5秒くらい悩みました。
で、シエラにしました。
シエラにした最も大きな理由は、例えば、アウターロールケージを組んだ際に、JB23の場合は、ボディの上のほうが狭まっているためになんとか軽の規格に収まる感じなのだが、新型ジムニー(軽 JB64)にアウターロールケージを組むと、軽規格をはみ出してしまう、ということ。
もちろん、軽自動車を普通車に構造変更する手もありますが、本業が忙しくてなるべく手間をかけたくないと思いました。
また、私個人の趣味として、ターボ(タービン)エンジンの加速が性格に合っていないのですが、ジムニー(軽)の場合はターボ付きなので、NA(ナチュラルアスピレーション 自然吸気)のエンジン搭載のシエラとしました。
MT(マニュアル)かAT(オートマ)か
MTにするかATにするか、これまた迷いどころではあります。
3秒くらい迷った後の結論としては、AT(オートマチック・トランスミッション)を選びました。
ATのほうが駆動系に優しい
ATにした最大の理由は、オフロードや雪道で、駆動系に優しい(衝撃力がかかりにくい)ことです。
腹下を上げるために大径タイヤを装着すると駆動系に負荷がかかるので、駆動系を傷めないように気を使った結果がATという選択です。
クラシックレンジローバーに乗るようになって、ランドローバーでクロカン走行をされている方々と交流するようになりましたが、マニュアル車で大きめのタイヤを履いた車両は、モーグル走行で浮いたタイヤが着地した瞬間にドライブシャフトがねじ切れることがありました。
大抵は、デフ玉にささっているスプライン部分で破断します。
当時、私のクラシックレンジローバーは、ATで標準直径のタイヤでしたが、ドライブシャフトの破断の経験はありません。
これに先立って、英国のランドローバー専門店で偶然に出会ったクラシックレンジローバーでオフロード走行をされている方は、AT(オートマ)のほうが絶対良い、と明言されていました。
私自身、クラシックレンジローバーでクロカン走行をしてみて、ATのほうがオフロードで壊れにくく(トルコンが緩衝装置になってくれる)、また、トルクの伝わり方が好ましいという実感を持ち、現在に至ります。
時をかなり経て、2010年代からオフロード競技に興味を持つようになってわかったのが、アメリカの本格オフロードマシンはほぼすべてAT(オートマ)であるということです。
日本の数少ないプロのオフロードレーサー塙 郁夫(はなわ いくお)選手も、オフロードではクラッチを踏んだ瞬間にスタックする場面がある、という発言をされています。
クラッチを切って伝達が途切れるマシンに乗っているようでは勝てないとも言われました。(レース会場での立ち話)
このお話は、私じしん非常に納得です。
冬場、前日迄の根雪の上に更に新雪が積もって、デフや腹下で雪を圧雪しながら走る際、トランスファー4Lで1速から2速にシフトアップしようとクラッチを切った瞬間に止まってしまうことがあります。
で、止まってからまた動き出せば良いものの、一度止まってから動き出そうとする時にタイヤがスリップしてそれっきり動けない。
クラッチを踏んだばっかりにそれっきり動けなくなる。
致命的です。
オートマならばそのようなことなく、スロットルペダルを踏むだけで走り続けられます。
旧年式ランドローバーに搭載されているATトランスミッションはドイツのZF社 4HP-22(ゼットエフ よんエイチピーにに)で、非常に良くできたトランスミッションだと実感しています。
少なくとも旧年式ランドローバーにおいては、ATのほうがトータルとして性能が優れています。
トータルとして、という意味は、旧年式ランドローバーの場合、クラッチに関わるトラブルがかなり多いという意味を含みます。
一言でいえば、ディフェンダーのクラッチ関連部品が良く売れています。
・クラッチマスターシリンダーからの液漏れ
・クラッチスレーブシリンダーからの液漏れ
・クラッチフォークが鉄板プレス製の場合は支点部分に穴があく
・クラッチ板のリベットが飛ぶ
といった感じで、オフロードで、というよりも、舗装路で走行できなくなることがよくあります。
(ランドローバーはオフロードには強いが舗装路に弱い、という言い方もあながち間違いではないです)
以上、一般論としてAT(オートマチックトランスミッション)のほうがオフロード性能が優れているということを述べました。
ただ、ジムニーシエラに搭載されているATミッションがどのようなものかについては、これから、体感していくことになります。
ATミッションにした理由はもう一つあって、それは、AT限定免許の人でも乗れるクルマにしたかった、ということがあります。
具体的には、同居している両親(どちらも90歳近い)が、兄や私が不在のときに具合がわるくなったときに、ご近所・親戚・その他お願いできる人にシエラに乗って病院に搬送してもらえるようにしたかった。
山道が凸凹なので自宅へは救急車がたどり着けません。
AT限定免許の人であっても、救急車が来れる場所まで両親を運べるようにしたい、ということもATにした理由です。
そうはいっても、運転する楽しさはMTのほうが良い、という気持ちも、よくわかります。
子供の頃に乗っていた三菱J3Rや三菱J52は、3速MTで、1速はノンシンクロ(シンクロメッシュ機構がない)のですが、ダブルクラッチで2速から1速へ、ギア鳴りなくスパッと入ったときの快感は、運転の楽しさを倍増させます。
もっと言えば、たとえば、T型フォードのマニュアルトランスミッションを味わってみたいものです。
MTの楽しさはもちろんあれど、ATはもちろん、シーケンシャルトランスミッション等々、様々なテクノロジーもまた、現世に生きているうちに味わってみたいものであります。
話が逸れたので戻します。
キネティックイエローにした理由
山の中で目立つ色にしました。
これには切実な問題があって、ズバリ、なにかあったときに早期発見されやすくするためです。
当店および自宅は里山の中にあり、携帯電話が通じません。
で、特に毎年春の山菜採りの時期に、新潟県警のヘリコプターが捜索に飛来することが、毎年あります。年によっては数回あります。
私自身、過去に蓮華温泉(れんげおんせん)近くで山スキー中に表層雪崩にあって生き埋めになり、蓮華温泉の管理人さんと山スキー同行者(当時の職場の上司)に掘り出していただいてから新潟県警のヘリコプターで回収されて糸魚川総合病院に緊急搬送されました。(雪に埋まってすぐ意識不明になったので掘り出されたのもヘリコプターに乗った記憶も一切なし)
今から20年以上前のことです。
当時、私の現世の命を救ってくれた皆さまに、改めて最大限の感謝を申し上げます。ありがとうございました。
私が遭難した後に見た山岳月刊誌(『山と溪谷』か『岳人』かのどちらか)で遭難特集があり、民間ヘリコプターに捜索依頼をした場合、小さめのヘリコプター、例えばベル206または同程度の場合1時間あたり30〜40万円、大きめのヘリコプター、例えばベル412EPまたは同程度の場合は1時間あたり135万円位だったと記憶してます。
(当時、航空機メーカーに勤務しており、関係会社のヘリコプター運行価格もほぼ同じ感じでした。いまグーグル検索してみたら、価格帯はそれほど大きくは変わっていないようです)
実際、私が高専生だった頃、山岳部に入ったのですが、学友に、遭難すると捜索費用がかさんで借金で家族離散したっていう話しがあるんで気をつけなよ、と言われたことを思い出します。(後に編入した大学の山岳部は海外登山を普通にやっており登山の難易度と費用の面から敬して遠ざけました・・)
民間ヘリコプターでの捜索・搬送、地上部隊の投入、等々の費用たるや、すさまじいものがあります。
病気もランドローバーの故障も遭難も、早期発見、早期解決に限ります。
そのために、なるべく目立つ色にしておきたいと。
ちなみに、山の手入れや、まきストーブ用の薪作りをするためにチェンソーを使う際、オレンジ色のチェンソー用ヘルメット、オレンジ色のジャケット、オレンジ色が入ったチェンソーズボンを着用しています。
(続く)
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