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キングショックについて BPJ 英国四輪

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キングショックについて BPJ 英国四輪

2023年2月30日記す ←当店は2月30日も営業します(爆)

オフロード車輌のサスペンションパーツとして、アメリカ製キング(KING)があります。

アルミの光沢のある筒に、透き通った感じの青色のカラーリングで、KING という名前が入っています。

当店は、このキング製サスペンションを開発、販売することにしました。

具体的には、以下の3種類です:

  • ショックアブソーバー
  • コイルオーバー(ショックアブソーバーの外側にコイルスプリングがあって1本でコイルとショックの両方の役割をする)
  • バンプストッパー(凸凹やジャンプ着地の際に大きな衝撃力がかかったときにスプリングだけでは受け止めれないため窒素ガス封入の装置で受け止める) 

バンプストッパーは、キング製以外にゴム製やウレタンブッシュ製もあり、それらもテストしていきます。

この他に、ジャンプでタイヤが浮いたときにサスペンションが伸び切るといろいろダメージがあるので、伸びを規制するストラップ(化学繊維の帯状のベルト)がありますが、それは後日説明予定です。


以下では、なぜキングショックなのか、という説明をしたいと思います。


当店は元々は、旧年式ランドローバー部品販売をさせていただいてきましたし、現在もさせていただいています。

旧年式ランドローバーというのは、具体的には、クラシックレンジローバー、旧ディフェンダー(新型ディフェンダーではないという意味)です。

ランドローバーという四駆は、量産四輪駆動車として、非常によくできたクルマだと思います。ノーマル状態でのオフロード性能が優れており、それほど手をいれずとも、かなりのところまで行けるクルマであることは間違いありません。

ただし、それら旧年式ランドローバーたちは、生産終了して久しくなりました。

・今後、台数が減ることはあっても増えることはありません。

・部品の品質は、よろしくありません。

・近年は供給終了した部品も増えてきています。

伝え聞くところでは、オーストラリアやアフリカといった、辺鄙な場所では、現在、ランドローバーは駆逐されたという話しがあります。現地で運用する人にとって、クルマの信頼性は、生命に関わる大問題です。

結果として、トヨタランドクルーザーやハイラックス等が、圧倒的なシェアを取っているとのことでした。(実際に現地に行って見てきたいと思っています)

確かに、当店ご利用者さまで、ランドローバーが路上で故障して積車で回収された、というお話しは、毎年数件お聞きしますが、私が知らないだけでもっと多いと思います。


旧年式ランドローバーは優れた設計の量産四駆なのは承知しているが、もっとオフロード性能をきわめた、もっと信頼性の高いマシンを形にしてみたい

そのような思いが、ずっとありました。


さて、オフロードマシン、それも、トップレベルのマシンを間近に見ることができる機会というのはなかなか無いものです。競技中は近づけませんし、整備中はガレージ内でバラバラになっていますし、遠征に行っていることもあります。レース関係者さんは皆さんお忙しいので、おいそれと見に行きますとは言えません。(実際に私がイギリスでオフロード競技に出ているお店を訪問した際は、いちばん見たかったマシンはレース遠征中でマシン、スタッフさんともに不在でした。先方とこちらの都合をあわせるのは難しいものでございます)

話を戻します。

本格オフロードマシンを、競技前のピカピカの状態(ビフォー)と、その日の夕方から夜にかけてゴールに到着した、競技終了後のマシン(アフター)と、両方を1日のうちに、間近で、見られる機会としては、毎年1月下旬から2月上旬にかけて、アメリカで行われるキングオブザハンマーズ(KING OF THE HAMMERS)というイベントがあります。

場所は、米国カリフォルニア州ジョンソンバレー ハンマータウン(HAMMER TOWN)で、イベント名の由来は、このハンマータウンの地の王様を決める、というような意味なのでしょう。

クラスは様々ありますが、圧巻だったのは、トロフィートラックと呼ばれる、2座席ピックアップの形をした、オフロードマシンです。

2020年に訪問した際、トーヨータイヤ招待レースで5台のトロフィートラックが集まり、間近にみることができました。

ボルト1本に至るまで、どれもがピカピカしていて、全部新品のような感じでした。

他のクラスのマシンは、もちろん、手入れは行き届いて、分解整備がされているとは思いますが、過去の走行でダメージを受けたキズや、ボルトの頭のサビ、洗車しても落としきれない泥汚れ等々、使用感があります。

しかし、トロフィートラックのマシンは、ボディパネル(薄っぺらいFRP製と思われる)は光沢を放ち、下回りの構造物、アンダーガード、取り付けボルト、すべてピカピカです。

レースが始まって、スタートラインを出れば、砂漠(デザート)の彼方へ行ってしまうので、肉眼では見えなくなります。

結局、ハンマータウンにいる人達は、私を含め、巨大な電光掲示板に映し出された、ヘリコプターによる空撮画像をリアルタイムで見ることになります。

スタートしてから、小一時間走った頃でしょうか、1台のマシンが転倒している映像が映し出されます。

ついさっきまで、ピカピカのマシンが、砂漠で転がっています。

後に、Youtube動画で知ることになるのですが、トロフィートラックは1,000馬力以上、価格は、70万ドルを超えます。2023年の為替レートでは、さくっと1億円です。これは、マシン代金だけで、レース参加費用(工具損耗、移動費、スタッフ人件費、等々)は別とのことです。

オフロードレースというのは、本当にお金がかかる営みです。


しかし、得るものは大きい。

(※効用・効果には個人差があります。すべての人にあてはまるわけではありません。)


それらのマシンに付いているサスペンションは、KING(キング)か、FOX(フォックス)かの、どちらかのことが非常に多かったです。

これらトップレベルのオフロードレースマシンに近づきたい。

そのためのファーストステップとして、KINGかFOXかを使ってみたい。


クルマの競技は、F1から、世界中の地域で行われる草レースまで、多数存在するわけですが、プロドライバーが運転する自動車レースは、大きなお金が動く、巨大ビジネスです。

私個人としては、巨大ビジネスに入って、大きなお金の循環のなかで、プロドライバーとして生計を立てていく気も、もとより運転技能も、ありませんが、その世界の雰囲気、空気を味わうことは、新鮮かつ、楽しいことです。


数年前から、クラシックレンジローバーでオフロードレースに参加してきました。

当初は、クラシックレンジローバーのサスペンションはストロークが長くてよく動くため、これで大丈夫と思っていましたが、とんでもない勘違いでした。

実際に走る前は、エンジンのパワーアップとか、タイヤを大きくするとか、そんなことを考えていましたが、実際に走ると、ほぼノーマルタイヤサイズでも、そして、ノーマルエンジンのパワーでも、ガスペダルをベタ踏みすることができません。突き上げがものすごく、最初走った後に、腰の違和感が2週間くらい続きました。

腰椎圧迫骨折(ようついあっぱくおっせつ)といって、私よりも前の世代のオフロードドライバーで、体を痛めて引退された人も多いということを後に知りました。

ちなみに、オフロード用サスペンションシート(通称ハンモックシート)、5点式あるいは6点式シートベルト、4輪用ヘルメット、衝撃で首を痛めないためにヘルメットを規制する安全装置(FHR 通称ハンス HANS)、難燃性レーシングスーツ等々、必須となることが、だんだんわかってきました。

話を戻して、けっきょく、クラシックレンジローバーにキング製コイルオーバーを取り付けることになりました。

・フロント 直径2.5インチ 12インチストローク

・リア 直径2.5インチ 14インチストローク


さて、オフロードマシンのサスペンションは、大きく、キング(KING)とフォックス(FOX)の2強、そしてそれ以外のブランドが少々、といった感じです。(イメージとしては日本のオートバイメーカーのシェアのような感じに受け取りました・・個人の感想です)

FOXは、普通の四駆用はもちろん、オートバイ、マウンテンバイク、UTV、等々、さまざまな用途のサスペンションを制作しています。株式公開もされていて、企業規模としてはものすごく大きいようです。

他方、KINGは、株式公開していないはずです。

で、KOHの上位入賞マシンは、KING、FOX、どちらも半々といったところでで、どちらでも性能差はあまりないのかなぁと感じています。

で、両方扱ってもいいのですが、何事も注意力が散漫になるとうまくいきません。

ノウハウを蓄積するためには 実際に使ってみる=買う わけですが、けっこうなお値段がしますので、あっちこっち買い求めるのも躊躇してしまいます。。

で、けっきょく、KINGは、日本でオフロードレースに参加されている方が取り扱いをされている関係で、やりとりが容易(意思疎通がラク)ということから、当店ではKINGを採用することにしました。


2023年2月現在、当店車輌にキングショックを取り付けています。


クラシックレンジローバー(レースマシン)の場合 キング製コイルオーバー

  • フロント 直径2.5インチ 12インチストローク サブタンク付き
  • リア 直径2.5インチ 14インチストローク サブタンク付き


ジムニー JB23 5型(2005年式)の場合 ショックアブソーバー

  • フロント サブタンクなし
  • リア サブタンクなし


サブタンクというのは、筒形のショック本体からゴムホースが伸びてタンクがつながっていて、中にオイルと窒素ガスが入っています。

オイル容量を増やすことができるので、熱ダレが起きにくいメリットがあり、レースマシンにはそれを付けています。

ただ、タンクを取り付ける場所が必要、部品点数が多くなる、高価ということで、ジムニーには、よりお求めいただけやすい(といってもけっこうな金額ですが)サブタンクなしを、まずは取り付けてテストをしています。




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